アフリカマイマイはカタツムリのでっかい版です。その大きさは、大人の手のひらにのるくらいなので初めて見るとちょっとびっくりします。
そのアフリカマイマイへの注意喚起のSNS投稿が話題になっています。
どんな危険があるのかというと、寄生虫がいるからなんですね。その危険性を調べてみました。
画像は、できるだけグロくないものを選びましたが、私同様苦手なかた、すみません。
アフリカマイマイの危険性とは?
私は沖縄在住ですが、アフリカマイマイはよく見かけます。
大きさは大体手のひらサイズです。小さい頃は、絶対に触るな!と回りの大人たちに言われていました。では、どんな危険があるんでしょう?
琉球大学大学院医学研究科の當眞弘准教授によると、アフリカマイマイなどの野生のカタツムリには寄生虫がいるとのことです。
その寄生虫とは、「広東住血線虫」という虫で、戦前に中国で発見された経緯から名前に「広東」とついてますが、実は東南アジアや太平洋諸島、北米地域など世界中に分布しているそうですよ。
海外旅行の時にも気を付けたほうがいいですね。
「広東住血線虫」は、ネズミの肺の血管を住みかにする寄生虫で、糞と共に排出された幼虫をカタツムリやナメクジなどの軟体動物が体内に取り込み、それをさらにネズミが食べるというサイクルを繰り返すことで生息域を広げているそうです。
淡水に住むエビやカエルから見つかることもあるようです。
↓ 楽天で見つけたナメクジ・アフリカマイマイの駆除剤です。どんなに注意しても小さなお子さんは触りたくなるものですよね。触ってしまわないように先回りしましょう。
アフリカマイマイをさわってしまったらどんな危険がある?
アフリカマイマイをさわってしまったら、必ずしっかりと手を洗いましょう。
カタツムリやナメクジを触った後に手を洗わずに食事を取るなどした場合、人間にも感染する場合があります。
人間に感染した場合、血管を通じて脊髄や脳、視神経などに侵入します。
そして頭痛や発熱、吐き気などの症状が現れます。潜伏期間は約2週間ほどと考えられています。
当然、体内に入った寄生虫の数が多いほど症状は重くなり、後遺症が残ったり、最悪の結果になる場合もあるようです。
なのでアフリカマイマイをさわってしまった場合は、必ず手をしっかりと洗いましょう!
お子さんがさわってしまったら、周りの方がきれいに洗ってあげて下さい。寄生虫を手に残したままだといけないので、ここは大人がしっかり洗ってあげたいですね。
アフリカマイマイはどんな生物?
アフリカマイマイは、タイやシンガポールといった温かい地域に生息していて、日本でも沖縄地方や南西諸島・小笠原諸島で生息が確認されています。
農林水産省によると、農作物を食害することから、日本では植物防疫法により検疫有害動植物に指定されています。
成長すると殻部分の直径は4~5cm、高さ10cmにもなります。結構でっかいです。
普段は日陰の湿った場所にいてあまり目にする事もないんですが、主に夜に活動し、雨や曇りの日には昼間でも食事に出てくるため、見かけることがあります。
確かに、ここ沖縄でも、夜間や雨の日、また雨が降ったあとには必ずといっていいほど道路などに出て来ていた感じです。
日本国内でも注意が必要
温かい地域や、沖縄地方などで生息が多いアフリカマイマイですが、「広東住血線虫」はアフリカマイマイ以外のカタツムリにも寄生していて、アフリカマイマイはいないけれども日本本州や北海道などでも症例は確認されているそうですので、アフリカマイマイだけでなく、カタツムリやナメクジなどを触ったあとは注意が必要となります。
アフリカマイマイは寒さに弱いために本州では越冬できないと見られていますが、今後温暖化が進むと、生息地はまた変化するかも知れません。
アフリカマイマイでの症例
前出の當眞さんによると、日本では75例の感染例があり、その約7割が、残念ながら私の居住地の沖縄だそうです。確かによく見かけるので無理もないと言えば無理もないんですが少し悲しい。
2000年には7歳の女児がお亡くなりになったそうです。
同じく2000年に同じ沖縄県内で、10人ほどの感染者が出たことがあり、その全員がカタツムリには触っていなかった事がありました。
その中の複数人が同じ飲食店で食事をしていたので、サラダなどの生野菜が原因になった可能性があるそうです。
洗浄が不十分だったためで、生野菜を調理する時は、ボウルなどにためた水で洗うのではなく、蛇口から出る水で洗い流すことを推奨されています。
アフリカマイマイやカタツムリが通った後は、ネバネバした粘液上のものがありますよね。
そのネバネバの中にも寄生虫がいるからなんですね。なので野菜は流水で洗った方がいいということです。
またこれは日本ではなくオーストラリアでの症例ですが、2018年に生のナメクジを食べた男性が感染し、8年の闘病の末にお亡くなりになったそうです。
アフリカマイマイを見かけたら
アフリカマイマイは、国内でのまん延を防ぐために移動禁止の対象となっています。
農林水産省では、もしアフリカマイマイを見つけたら、「絶対に素手で触らずに、最寄りの農林水産省植物防疫所や都道府県の病害虫防疫所に連絡するように」呼びかけています。
元々は戦前に食用として日本に持ち込まれたアフリカマイマイには気の毒な話にもなりますが、私たちの健康を保つにはやむを得ない処置と言えるのかも知れませんね。
私は苦手なので見かけたら逃げますが、逃げられない自宅のすぐ近くで見つけてしまって、家の中に入られると嫌だから駆除したい。という場合は、ナメクジやアフリカマイマイの駆除剤を見つけましたので紹介しておきますね。予防しておくと安心して過ごせますね。
私は、それでも逃げます。。。。。。この記事に写真を貼るのも嫌だったくらいなので。。。。。
でも、子供やペットや、家族を守るためなら、戦いますね。家族、大事ですよね。
お口直しに、爽やかな沖縄の海の写真をどうぞ。
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